サラリーマン起業の早稲田の街モデル       (開田 卓二 氏)

2007年1月13日 事業シーズ交換会

「サラリーマン起業の早稲田の街モデル」の発端
 行司がまわしをつけて申し訳ないのですが、私が5分間だけですね「サラリーマン起業の早稲田の街モデル」ということで話をさせていただきます。実はこのモデルは昨年夏の「団塊のノーブレスオブリージュ講座」の「起業自主ゼミ」のメンバーで作ったのですが、なんでこんなことになったかというと、第1回の講義にNPOの話で山岸先生という高名な方が来られたんですね。その山岸さんが「50代で起業するなんてとんでもないアホだ馬鹿だ」みたいなことをおっしゃったんですね。それを伝え聞いて我々起業ゼミをやる人間としては、「おまえは何を考えているんだ。そんなことないでしょ。50代こそ起業にもっともいい年代、われわれは早稲田モデルを作って実証してみせる」と盛り上がったんですね。起業ゼミのメンバーは先ほどの川股さんを始め無鉄砲な連中ばかりの集まりでまとまりはないんですけどすごいパワーが発揮されているというところです。
 サラリーマン起業の早稲田の街モデル
「早稲田モデルっていったいなんですか」
 早稲田モデルとは、では一体なんだろうということになりますがサラリーマンが60歳定年を迎えてどうするかということなんです。私は隣でネットカフェを始めたんですね。早稲田の街で商売を始めたんですがやっぱり厳しいですね。まあ日銭だいたい2万円というとこです。月50万円年間600万円ぐらいにそろそろ届くかなというとこです。最初日銭1000円2000円からスタートしているわけですから確実に上がっていることは事実なんですが今のところ始めて1年3ヶ月ほどが過ぎているわけですけど、店が続くかなという不安も正直ありましたが続いております。何のお陰かなと言いますと桜井さんを始め早稲田の街がサポートをしてくれるインフラがあったという風に私は思っております。
        
「早稲田の街のサラリーマン起業成功事例」
 これをもう少しシステム化していろんなサラリーマンでも将来起業ができるとそういう街にしようじゃないかというのが背景です。2007年から2010年ぐらいまで団塊の世代の方が60歳を迎えられるのですが、その内、起業に関心があるというのは10%ぐらいです。それでも70万人おられるんですね。でもその方々が起業しようと思っても場所がないというのが事実ですから、早稲田の街に行くと起業ができると。現にこの街には既に3人の方が商売を始められている。「3つの恋のオレンジ」これはTVでも取り上げられた有名な方ですね、それから資格の店、西川さんという方と、「さんぴん食堂」という牛丼やさん。私は4番目ということになりますね。それぞれサラリーマン出身です。それ以外に市川さんのように埼玉でやられたり、世田谷で社会人大学をやられている女性の方もおられます。あるいは実験店舗ということでさきほどの川股さんがカジノ教室を企画されたり、そういう集積効果が得られればいいのかなと。それであと起業ゼミの方々が1年以内に形をなしてもらえないとつぶれちゃうかなと危惧してはいるんです。
「第1段階、第2段階、第3段階、第4段階」
 さて早稲田モデルのインフラとして第1段階、第2段階、第3段階。第5段階と書いてあるんですね。これは先ほど内田さんがおっしゃったことに近いんですけど、「この街に来ていろんな人がいるねと、そして頭を切り替えていく」とそれが第1段階ですと。その後「起業するったって何したらいいの」と、私の場合でもよく何で始めたんですかと聴かれるんですが、起業助成金が出たからですよみたいなことしか答えられないんですね。起業する場合にどういうビジネスプランを作るかってことが簡単には出来ないですよね。起業をこころざす人はそういうビジネスプランを具体的にしていくということができればいいわけで、まさに「団塊版キッザニア」というのがそうなんであって、「団塊版キッザニア」があればそれぞれのサラリーマンが自分のバックグラウンドを活かしながら起業をしていくことができるんじゃないかということなんです。それが第2段階です。そして第3段階「インキベーション支援」ということで会社設立する場合、司法書士、弁護士、税理士などが必要になるじゃないですか、そういうインキベーションの支援もないとサラリーマン起業できませんよね。そして第4段階としては事業始まってからの「ビジネスサポート

 
「普通のサラリーマンでも起業ができる街早稲田にする夢」
 この4つの段階を押さえれば、普通のサラリーマンでもちゃんとビジネスができるといういい街にしようじゃないかというプランなんです。サラリーマンは素晴らしい能力もあるし、素晴らしい経験もあるし、こういう方々が自分でビジネスのできる街早稲田にしようじゃないかというのが「サラリーマン起業の早稲田の街モデル」というものであります。
 

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