団塊キッザニア構想  (内田 靖司 氏) 

2007年1月13日 事業シーズ交換会

 内田です、私はあと数ヶ月で60歳、定年となります。
 そこで私なりにこういった施設があればいいかなというものを絵にしてみました。
 もうすぐ定年でありますが、漠然とした不安があります。何が不安かと聞かれても上手く説明できないのですが、今まで数十年に亘り流れてきた流れの変わるのが不安なのではないかと感じております。

 では、セカンドステージでこれから何があればいいのかと思ったのです。
 「団塊と言えば、あああそこに行けば、何か楽しいことがある。」という所があればいいんじゃないいかと考えたんです。

 それが団塊キッザニアという一つの解なんです。
 あそこへ行ったら自分が次に何をすればいいか判るかなというのが発想の根源です。
 これからあと10年は元気なんですから10年を何に使おうかと考えるわけですが、ファーストステージでやってきたことを活かすのか、折角だから違う事をやろうと思う人もいると思うんですね。

 自分がいったい何をしたいのか自己診断をしてみよう。自己診断をするんだけど金がかかったらいやだからとりあえずサイバー上で、あんたはどういう職業が合っていますとか診断してくれる。わたしの場合エンジニアなんだけどエンジニアはやりたくないなと思ってるんです。

 何をやりたいかと言えば、昔、新宿のタカノのそばに風月堂という、けったいなコーヒー屋さんがあったんですね、そこには外国人が一杯来て、わあわあわあわあやっておったんです。
 そんな独特のコミュニティがあったんです。あのころはヒッピーがはやっていた時代で、そのような自由な風潮に憧れていました。そんな時代に僕は上京しました。風月堂はそれから2〜3年でなくなってしまったんですけど、そういったカフェをやりたいなと思っているんです。

 私にはそのような適性があるのか、サイバー上で診断してもらうんです。それで大丈夫だとなったら次に大学の先生とか専門家に実際に面接をしてもらうんです。そこで適性があるとかアドバイスをもらうわけです。これが第一段階です。
 第二段階はこのロールプレイです。例えばサイバー商店でコーヒー屋さんを開くならこんな苦労がありますよとか、このようなことが予測できますよとかのアドバイスをするわけです。
 これには難しいビジネスモデルを作る必要があります。

 更にその次は団塊キッザニアというものを準備します。キッザニアはご存知の通り、子供達の子供達による子供達のための子供たちがやりたいしごとを通じて社会の仕組みを学ぶことが出来る。そのような訳で今は子供達に大人気なんだけど、それにヒントを得ています。
 ここで何するかというとピザ屋を模擬した店舗があり、専門家がついていて実際子供たちにピザを焼かせたり、売らせたりする施設があります。それの団塊版です。

 箱物ですから実際膨大な資金が必要なんですが、実際の話自分のやりたいものをそこで体感してもらうわけです。私に喫茶店が向いていますよと言う判定がくだったならば、ここからが一番大切なんですがコーヒーならスターバックスにバックに入ってもらうわけです。スターバックスに団塊キッザニアを作ってもらってそこで雇ってもらうわけです。

 他の例で言えば、今社会の第一線で活躍されている記者とか原稿を書いている人なんかは滅茶苦茶忙しいわけで、裏でちょっと孫の手のような人が欲しいですよね。
 われわれ団塊は経験があるから、割合安く雇え、時間は自由であり、責任感は強いし、文章をまとめる力がある。従って、新聞社から原稿まとめてよと言われれば、はい分かりましたと仕上げて送り返してやったらいいわけですよね。

 そういうような団塊の社会支援機構を作ることとなるのです。これが、第三段階であります。

 究極の目的は団塊をターゲットにしているのではなく、一番大事なのは弱い立場の人というかたとえばハンディキャップを負って車椅子の生活であるが、パソコンは使えるとか、知恵遅れの人に適性に応じて仕事をあげられるかもしれない。この構想はそういう可能性を秘めている。
 更に学生が就職したいときとか、学生が就職して3年ぐらいで辞める率が高いわけですよね。
 そのとき本当に自分探しするわけですよね。

 新年早々大きな話で申し訳けないですがこれが団塊版キッザニアの構想です。
 
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