『超「団塊」』発売 好評発売中 !!

 2005年5月より7回にわたって運営して参りました早稲田大学オープンカレッジ特設講座「団塊のノーブレス・オブリージュ」の講演録・インタビューを収めた『超「団塊」』が、2005年11月28日宝島社より出版されました。
>>詳細

2005年 団塊のノーブレス・オブリージュ講座
           講座の内容と講師プロフィール

加藤仁氏5/14(土)13:00〜14:30
団塊世代が創る“ 定年文化”  講師:加藤 仁(作家)

2007年から大量の団塊世代が定年を迎えはじめる。講師はいままでに3000人以上の定年退職者を取材してきた。団塊世代は、これらの先輩定年者の生き方から学ぶ一方、新しいライフスタイルを開拓してきた世代として、これまでとは異なる“定年フロンティア領域に踏み出そうとしている。同じ団塊世代の講師と共に団塊の定年像を追う。
加藤仁(かとう ひとし)プロフィール
1947年生まれ。名古屋市出身。1972年早稲田大学政治経済学科卒業。出版社勤務後、ノンフィクション作家として独立。以来、ドキュメント、ルポルタージュなどを手がけ、生活者の視点から一人ひとりに会い、取材執筆活動を続ける。変わりゆく日本人の姿を描き、新・日本人論を展開。主著「定年後の居場所を創る」(中央公論新社)「介護を創る人々」(中央法規出版)など。
清家篤氏5/21(土)13:00〜14:30
団塊世代のワーキングスタイル  講師:清家 篤(慶応大学教授)

団塊の世代は少なくとも仕事の面では恵まれた世代でした。高度成長期に引く手あまたで就職し、日本経済の黄金期だった1980年代からバブル期にかけて経済社会の中心で仕事をしてきました。こうした充実した仕事経験を通じて、高い熟練や技能を蓄積してきた世代でもあります。これからの本格的高齢社会において、こうした高い仕事能力・経験を持つ団塊世代には、できるだけ長く現役で活躍してもらえるような社会のあり方について考えてみましょう。
清家篤(せいけ あつし)プロフィール
1954年生まれ。東京都出身。 1978年慶應義塾大学経済学部卒業。カリフォルニア大学客員研究員等を経て現職。社会保障審議会委員(厚生労働省)、高齢社会対策の総合的な推進のための政策研究会座長(内閣府)など歴任。著書「生涯現役社会をめざして」(日本放送出版協会)「高齢者就業の経済学(共著―山田篤裕)」(日本経済新聞社)など。
高山憲之氏6/4(土)13:00〜14:30
団塊世代と年金問題  講師:高山 憲之(一橋大学教授)

団塊の世代はこれまで激しい競争に晒される中で自らを鍛え精進してきた。自らを犠牲にすることを惜しまず自分のことを後回しにして、子供や家族などのために献身してきた。年金受給を直前に控えた団塊の世代諸君、年金受給者になっても日本のお荷物にはならないと固く決意しようではないか。心の内に深く秘めた高貴な精神を呼び戻し、年金の世界で子供や孫のためにこれから何を貢献できるのか、それを直ちに自問自答することから始めよう。
高山憲之(たかやま のりゆき)プロフィール
1946年生まれ。1975年東京大学大学院博士課程修了。1990年より現官職。専攻―公共経済学、経済政策。著書「信頼と安心の年金改革」(東洋経済新報社)「日本の経済制度・経済政策」(東洋経済新報社)「年金の教室」(PHP新書)など。
樋口恵子氏6/11(土)13:00〜14:30
団塊世代と介護問題  講師:樋口 恵子(評論家)

団塊の世代にとって、現在の50代後半という年齢は、親の介護の始業ベルが鳴り響く時期である。多くの人々は、定年後が親の介護に直結するだろう。兄弟の数が少なくなった分だけ、一人ひとりの責任は重い。妻たちもまた自分自身の親に介護責任を持っている。団塊の世代は、介護者が少子化した初の年代であることを自覚して問題に取り組む必要がある。
樋口恵子(ひぐち けいこ)プロフィール
1932年生まれ。東京都出身。東京大学文学部卒業、同大学新聞研究所本科修了。時事通信社、学研、キャノンを経て評論活動に入る。「高齢社会をよくする女性の会」代表、東京家政大学名誉教授。男女共同参画会議委員(内閣府)、女性と仕事の未来館初代会長などを歴任。著書「盛年〜老いてますます〜」「チャレンジ」「たった一度の女の人生」など。
福岡政行氏6/25(土)13:00〜14:30
団塊世代と政治選択  講師:福岡 政行(政治評論家)

"全共闘世代"そして"異議申し立て世代"でもある団塊の世代はもともと政治への関心は非常に高いものがある。社会人となり、様々なしがらみの中で囚われの身となっていた団塊世代は、定年を迎え、自由の身となり再び活発に政治に関わってくることが予見される。年金問題や介護保険問題。団塊の世代が政治選択を通じてどのような高齢社会を築いて行こうとするのか。団塊のあるべき政治参加について考える。
福岡正行(ふくおか まさゆき)プロフィール
1945年生まれ。東京都出身。1973年早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。白鳳大学教授、立命館大学客員教授。全国各地から得た生の情報のもとに、実証的政治学を研究。またボランティア活動にも、阪神淡路大震災被害者、三宅島被災者、カンボジアの子どもたちへの支援活動をゼミの学生と共に行っている。主著「十年後ニッポ」(講談社)「まちづくりのサバイバル術」(学陽書房)など
立松和平氏7/9(土)13:00〜14:30
団塊世代とNPO  講師:立松 和平(作家)

私たち団塊の世代が必ずしなければならないことは、次の世代の人たちになるべく迷惑をかけずに生きることである。つまり、私たちは自分の始末は自分でつけるという気概を持たなければならないということだ。そんな生き方を貫くには、今できることをしておかねばならない。これからの数年が最も大切だということである。
立松和平(たてまつ わへい)プロフィール
1947年生まれ。栃木県出身。早稲田大学政治経済学部卒業。宇都宮市役所勤務 の後、79年から文筆活動に専念。80年「遠雷」で野間文芸新人賞、97年「毒―風聞・田中正造」で毎日出版文化省をそれぞれ受賞。行動派作家としても知られ、近年は自然環境保護問題にも積極的に取り組む。近著「日高」(新潮社)エッセイ「法隆寺の智慧 永平寺の心」(新潮社)絵本物語「田んぼのいのち」(くもん出版)など
弘兼憲史氏7/23(土)13:00〜14:30
団塊世代とボランティア  講師:弘兼 憲史(漫画家・作家)

団塊世代は、全共闘世代であり市民運動世代でもある。昔と違って今の60歳は元気だ。その元気な60歳が2007年に一斉に職を失う。働きたい、体を動かしたい、誰かの役に立ちたい、しかし職はない。その彼等を吸収してくれるフィールドがボランティアだ。しかしそのボランティアが“持ち出し”になっては参加者は少なくなる。うすいリターンがあるよう制度化すべき時が来た。
弘兼憲史(ひろかね けんし)プロフィール
1947年生まれ。山口県出身。1970年早稲田大学法学部卒業後、松下電器産業に入社。退職後、74年に漫画家デビュー。『人間交差点』で小学館漫画賞、『課長 島耕作』で講談社漫画賞をそれぞれ受賞。中高年の恋愛模様を描いた『黄昏流星群』(小学館)では、文化庁メディア芸術祭優秀賞、日本漫画家協会対象を受賞。
早稲田大学オープンカレッジ 「団塊のノーブレス・オブリージュ」講座
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