団塊世代が大学の街でいったい何が出来るだろう?

これからNPO(非営利団体)として「より広く社会性のあるテーマへどう進化していくか?

こうして大学と街が協働する仕組みは、若い学生の参加を得て動き出していった。では、その後の活動を、年代順にざっと列記してみよう。(詳しくはホームページ「沿革」に記述してある)

96年  「エコサマーフェスティバル」を商店街の夏枯れ対策のため開催する→この運動はラッキーチケットを導入した空き缶リサイクルを促進→学生が弁当屋に弁当箱を持参するとオマケしてくれるなどのサービスを導入して学生サークルとの連携→地域ぐるみで環境を考えるきっかけを作った。 

97年  パソコンスクール「PCビレッジ」をカルチェラタンの有志の出資で設立→とかくメカに弱い中高年が情報を共有したり発信できるよう、ネットワークづくりを目指した。 

98年  商店街の店先で学生たちが地域の高齢者にパソコンを指導する「早稲田軒下パソコン塾」を開く→指導を受けた高齢者は学生を自宅に招いて、お礼の手料理をご馳走する→世代間の交流へ 

99年  国連の高齢者年記念イベント「エイジングメッセin早稲田」を大隈講堂にて実施→大学、総務省などと連携し、高齢社会での生き方を探す多彩なイベントを展開→リタイア後の団塊世代がどう地域と関わり、社会に貢献できるような仕事を見つけていけるか・・・よりテーマ性のある活動へと向かう。 

「外部からその知的財産を引き出し、結びつけようとするる試みは、組織と組織どうしではなかなか難しい。志のある個人同士の出会いがあって、互いの意思を融合しあう。混迷する社会の扉をこじ開けてくのは、そんな個人力の結集による 

99~02年 コミュニティビジネスと起業をテーマにしたさまざまなイベントを実施→参加者のなかから、この街でレストラン(99年)やインターネットカフェ(05年)を開業する人が現わる。

00年~ 環境と高齢問題を統合した「地球感謝祭」は大学と地域共催のイベントとして毎年開催されている。

05年~ 早稲田のオープンカレッジに「団塊のノーブレスオブリュージュ」講座を毎年開く。NPO、起業、ワーキングなどのゼミが組織され、それぞれが連携しなが活動をしている。

 

ほぼ四半世紀の試行錯誤を経て、2006年には、新たにこのNPOを立ち上げ、より広く社会の問題に取り組むための組織とした。

「会社をリタイアしたあと、地域社会に軸足を移しながら、これからの人生を考えるとき、これまで培ってきた能力の10パーセントを小さな夢や社会貢献のために出し合う。それがこども達や孫の世代に残せるわれら団塊世代のノーブレスオブリュージュ。まずはその出会いの場、拠点になれればと思う」 

地域で起業した人たちによる情報交換 地方のF県との交流 知的障害施設Tとの交流 学生によるカフェ開業へ支援 オープンカレッジのゼミ生による新しい友好の輪の広がり 大学と共催の感謝祭への参加とボランティア 団塊男性によるお試しレストランへの支援・・・。 

ここには、これまでの会社人生にはなかった新鮮な出会いがある。

パートナーシップによる、人々の助けがある。

これまで培ってきた経験を10パーセント出し合い、少し社会にお役に立てるような「志」の融合がある。 

そして、フラッと立ち寄れるよう、いつだって、誰にだって門戸は開かれている。


団塊世代が大学の街でいったい何が出来るだろう?
  1. その前に「地域猫」のはなし
  2. 「地域のネットワーク創りには、パートナーシップ精神で!」
  3. 事態を打破するために「社会人に開かれたアメリカの大学を視察して廻る」
  4. 「パリのカルチェラタンのような、大人の文化がある学園の街へ」
  5. これからNPO(非営利団体)として「より広く社会性のあるテーマへどう進化していくか?」

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